最近スマブラ始めた人はあまり聞きなじみのない言葉リマブラリンチ。
このリンチはスマブラのネット対戦を振り返る際には触れずにはおけない事件、いや風習といったほうがいいかもしれません。
そんなスマブラリンチの歴史や変遷を一挙にまとめてみました。
リアルに体感していたモノの言葉を聞いてみてください!
スマブラリンチとはなんぞや
まずはこのリンチという物騒なものは何ぞやというところから。
簡単に言うとネット対戦で3対1の状態を作り、1人をボコボコにすることです。
文字通りリンチするわけですね。
上動画みたいな感じです。
上の動画は抵抗していますがほとんどの人がボコボコにされていました。
撃墜すると全員でアピール連打で煽る煽る。
3対1なんで勝てて当然なんですけどね…
スマブラXのおきらく乱闘で行われてたため「おきらくリンチ」なんて呼ばれていました。
リンチの発端はなれ合いから
そもそも何でリンチなんかすることになったのかというとプレイヤー同士のなれ合いが原因。
その馴れ合いの原点といわれてるのがコレ。
この動画が有名ですね。スネーク団と呼ばれる集団。
スマブラXのシャドーモセス島ではスネークのアピールを連打することで仲間との通信会話を見ることができるんです。
これをオンライン対戦中にやることが流行ったんですね。
そこから次の試合は全員がスネークを選択、通信が終わってもアピールをずっとするような遊びが発生していきました。
ただその中で1人抜けて次の人が入ってきた場合そんなことは知らないので普通に乱闘を始めます。
コレが彼らの気に触った。
自分たちの楽しみを邪魔するものは敵!という考えのもと乱闘使用する人を袋叩きにし始めたんです。
この流れはシャドーモセス島以外のステージ、キャラでも派生するようになり、おきらくリンチの風習が生まれ始めました。
リンチ対策がほぼ不可能だった
スマブラXには今のスマブラSPにあるようなブロック機能もありません。
抜けても抜けてもそいつに会うこともあるのでスマブラ自体が嫌になってましたね。
ただ途中抜けがペナルティなしで自由にできるのでおかしな流れになったら即抜けてました。
いわゆるノーコンテスト。
しかし、僕の経験上発売してそう経たない時期からおきらく部屋はもう壊滅。
機能しなくなってたのでチーム乱闘に逃げてましたね。
悪質な奴はチームでリンクの爆弾などを使って味方攻撃したりしてましたけど…
おきらくリンチに抵抗するものも出現!
ただボコボコにされてる奴らもただ逃げてるわけではなかった。
自分の腕一本で3人に抵抗するものもあらわれたんです!
ニコニコではおきらくリンチ、リンチ潰し、とかいう名前で一時期かなり流行りました。
こうやって動画をあげる人は実力がある人が多く、逆にボコボコにするので本当スカッとしましたね!
リンチ潰しがはやり始めると動画に凝った編集を加えたり、弱キャラで挑んだりどんどんバラエティに富むように。
今見ても高度な編集と笑えるコメントの数々が面白い。
今でもニコニコのタグをさかのぼると見つかるので再生数の多いものだけでも見てみてください。
ただ、それに対してリンチ側もどんどん策を練るようになっていきます。
手の込んだリンチで潰し返し
こういったリンチ潰しが盛り上がるのに遅れてリンチ潰し潰しなる動画も出始めました。
名前の通りリンチ潰しをしてるものを潰すということ。
ネトゲのPKKみたいなもんです。
手段としては、
- 1人がいけにえ役になってポイントを1人に集中
- 実力あるものが潰し潰しに参戦
- バグ技、チートの仕様
などなど。
かなりカオスでしたね…
ニコニコのコメントではそれを擁護するものと叩くもので喧嘩になってぐちゃぐちゃに。
末期ではワリオマンやギガクッパを使ってリンチしてる奴もいたり。
永遠に終わらないギガクッパは地獄だった…
ただこんな地獄のおきらくリンチも2014年5月20日、Wifiサービスの終了に伴って終わりを迎えました。
ちなみに最後の日に潜って乱闘してみたんですが最終日でもリンチしてる奴はいましたよ…
第二次おきらくリンチの始まり
このオンラインの仕様があったので続くスマブラ4では対策が施されました。
当時のニンテンドーダイレクトでもこの内容説明があり、
「おおっ、これは期待できる!」
と胸を躍らせた記憶があります。
ただ…
現実はそんなに甘くありませんでした。
逆に悪化するリンチ事情
まず期待していた相手のブロック。
これ全く使えない!
ブロックしてもブロックしても同じ人とマッチングします。
さらにひどかったのがキャラクターにつけられる名前。
Wiiu、3DSではオンライン対戦の時に自分でつけた名前を表示して戦うことができるんです。
これを逆に悪用されました。
こんな感じ。
1体1ならまだしもリンチの状況だと1人に対して3人から暴言の嵐!
キャラ選択画面だと名前がいつでも変えられるので実質チャット機能がついてるようなもんだったんです。
これで傷ついて辞めてしまった子供もいたでしょうね…
これに対して結局任天堂は最後まで何の対策もしなかったのでやりたい放題でした。
途中抜けのペナルティが付くように
前作のXではこういったリンチに対抗する手段として途中抜けがありました。
しかしスマブラ4からは途中抜けにペナルティが付くようになったんです。
なのでどれだけボコボコにされても逃げられない状態に。
最終的に編み出したのが敢えて触らずに放置し、放置での接続切れを狙うという方法。
これだとペナルティが付かないんですが時間がかかるのでかなりつらかったです。
オンラインの仕様は絶対解決してくれるもんだと思ってたのでかなり萎えた記憶があります。
アプデがあるのにここを放置し続けるのはなぜだったんでしょうか…
スマブラSPでは落ち着いているが…
そして現在のスマブラSP。
コチラはまだ発売して時間がたってないからかそこまでリンチは見ません。
ただ特に対策も追加されてない状態ではあります。
名前やアピール禁止で煽りにくくはしてますが文化がまた広まればどうなるかわかりません。
個人的にはX時代がトラウマでガチ部屋ばかり潜ってるので現状はあまり知らないんですがちょっと怖いですね。
少数ながら動画は出てます。
なぜ任天堂は対策をしない?
Xから数えるともう10年。
何で問題があるのがわかってるリンチを任天堂は明確に規制しないんでしょうか。
1つは物理的にできないから。
リンチを防ぐためにはリンチしてる方をアカウントBANなりしなくてはいけません。
でもその判断は自動では無理。
人力で膨大な数の乱闘を見ていくのも不可能。
となると通報になるんですがリンチしてる側は3人なので通報数で負けちゃうんですよ。
自分1人が通報して相手がペナルティ食らったというのはWiiU版から合わせても聞いたことがありません。
実質機能してない、させることができないんじゃないでしょうか。
オンライン対戦自体を軽視してる可能性
もう一つは任天堂及びディレクターの桜井氏がオンライン対戦自体を重要視してないということ。
任天堂はオンライン対戦でバチバチやるゲームをほとんど作ってきませんでした。
スプラトゥーンが初めてかな?というくらい。
それに加えて桜井氏の過去の発言。
桜井氏はこの放送の中で、
「オンライン、時代で仕方なくつけている事は確かなんだけどもやっぱり、生で皆で集まってやるのには絶対かなわないですから」
という発言をしています。
オンラインは仕方なくつけてるからそこまで対策する気がない、とも取れるわけです。
やる気がないんじゃコチラとしてもいくら待っても出ないわけですよね…
スマブラリンチの歴史まとめ
- Xのなれ合いが原因で発生
- 1つの文化となるくらい盛り上がる
- 現在まで明確な対策は取られていない
この現在までリンチができる余地が残っているのを見ると今後もおそらく完全消滅はないでしょう。
最近はガチ部屋にこもる、っていう選択肢や外部のサイトでフレンド戦オンリーになるという手段もあります。
ただそんなこと知らない子供たちは辛いでしょうね…
荒らしみたいなものはどんなゲームにもいますけどここまで広がったのは中々ないんじゃないでしょうか。
いつか完全に撲滅する日を願っています。
コメント
SPは専用部屋ということで対策済みだと思います。
エンジョイ勢もランダムマッチより部屋制の方が良いんですよ