FF8はもう今年で発売してから20年になります。
それなのに
それなのに…
全然リメイクされない!
リメイクどころかリマスターも何一つ行われてません。
なんでFF8だけがリメイクの波に取り残されてるのか。
その理由や今後発売される可能性を公式の発言などを踏まえて考察してみました。
リメイクしない理由は「ソースコード」
考察といってもその理由はほぼほぼ明らかになってます。
それはFF8のソースコードの紛失。
ソースコードとはゲームがどう動くかという命令を出すものというとわかるでしょうか。
こういった文字列がソースコードです。
ステータスの文字も攻撃のエフェクトも敵のグラフィックもすべてこのソースコードの文字で作られてるんです。
ゲームにおいてのバックアップがこのソースコードということ。
FF8はあろうことかそのソースコードをきれいさっぱりなくしてしまったんです!
ソースコードがないと文字通りゲームを1から作り直さないといけません。
去年発売したゲームならともかく20年前なんで覚えてるポイントも限られ、忠実に再現しようすると莫大な人員と時間がかかる。
これがFF8のリメイクがない最大の理由です。
それって本当?そんなことありえるの?
このソースコードの紛失というのは海外のゲーム記者が明らかにしています。
FatiguedCoder 「好奇心から伺うのですが、FF8の技術的な問題とは何でしょうか?」
Alex Donaldson 「オリジナル版のPS1のソースコードが既に消失している事です。 これはFF7と同じ問題ですね。 7の場合、PC版をリバースエンジニアリングし (つまり彼らはPC版をリバースエンジニアリングしFF7を再販したのだ) どうにか発売に至りましたが、これは本当に長く、高くついた投資だと思います。 そして、もし8を再販するのなら、彼らはこれと同じ作業をする必要があります」
https://twinfinite.net/2018/09/square-enix-final-fantasy-viii/より引用と翻訳
この発言が嘘の可能性もありますがソースコードを無くしたと仮定すると今までのリメイク、リマスターが一切ないことの合点がいきます。
また、このソースコードの紛失というのは特別珍しいことでもないんです。
「パンツァードラグーン」シリーズは初代Xbox向けに2002年に発売した「パンツァードラグーン オルタ」以来、新作が久しく出ていない。
セガサターンの3作も含めて、現行機向けに再配信された事例もない。
「AZEL – パンツァードラグーンRPG‐」が再配信されない理由としてはソースコードが紛失してしまったという噂があるが、IGN JAPANはディレクターを務めた二木幸夫氏にこれが事実であることを確かめている。
https://jp.ign.com/sega/22013/news/azel20より引用
SS版ソースは有った物の、元の絵のデータは全滅だし、クリスマスナイツのソースは行方不明。いきなり見通しは暗い。
ムービーは高画質データが現存せず。
それならもう一度レンダリングし直そうとデータを集めるも元素材が不完全、一部の足りない部分は目コピーで作り直しが確定。
http://nights.sega.jp/nights1/ps2/memory.htmlより引用
最近ではあまり聞かないので昔はゲームのコード管理もかなり雑だったんでしょうね。
ここまでのビジネスになると思ってなかったのか無くしてもさほど焦るような感じも見えてきませんでしたし…
ソースコード紛失からリメイクを果たしたゲームもある!
ここまで聞くとソースコード紛失は致命的な状態に思えます。
でもソースコードを無くしてもあきらめずにリメイクまで成し遂げたゲームもあるんです。
それがコレ。
そうなんです!
FF7も実は一度ソースコードが紛失したゲームだったんですよ。
上の記者の話でも少し出ていますね。
FF7といえば2015年にリメイクが決定して今頑張って作っている最中。
「あれ…ソースコード無くなったらリメイクできないんじゃ…」
ちょっと違います。絶対できない、というわけではないんです。
同じく上でも書かれていますがリバースエンジニアリングすればいいんです。
リバースエンジニアリングとは簡単に言うと販売したゲームディスクからソースコードを逆に調査していくという方法。
つまりゲーム制作の時とは逆の工程をたどるということ。
でもこれは尋常じゃない期間とお金が必要になる作業なんです。
FF7はファイナルファンタジーだけじゃなくゲーム史の中でも屈指の人気を誇るソフト。
リバースエンジニアリングしてリメイク販売した時に元が取れると判断されたんでしょう。
上はディシディアのランキング。
スマブラに参戦したりスピンオフ作品に出たりと大忙しです。
一方FF8にここまでの人気があるかというとちょっと疑問。
つまりFF8がリメイクされないのはソースコード紛失に加えてリメイクするだけの価値がないと判断されているから。
書いててちょっと悲しくなりましたが現状見る限りこう考えるのが自然なのかな…
音楽の版権もリメイクの妨げに
主な理由は上記のソースコード関連だと思いますがもう一つFF8には問題があります。
それがゲーム内で使われてる楽曲の版権。
このFF8の主題歌になってる「Eyes On Me」の権利関係がちょっとあやふやなんです。
FF8以降に出たシリーズが集まるスピンオフ系のゲームでもこの曲は一切使われてません。
主題歌なのに音楽がメインのシアトリズムにすら収録してないのは変ですよね。
この曲についてもソースコードの情報元である記者が同じように語っています。
というのも、前述のドナルドソンがゲーム内の主題歌「Eyes On Me」も懸念材料だと指摘しているからだ。
ディシディアFFやシアトリズムFFで、現に同曲が使用されていなかったようにこの楽曲の著作権上の手続きや再契約、再使用料も解決に時間を要する問題だとの見通しを彼は示している。
https://switchsoku.com/soft/ff/27514より引用
FF8のリメイクにはこの曲の版権もソースコードと同じように解決しないといけないんです。
…かなり困難な壁ですね。
権利が懸念材料なゲームはマリオRPGなどが存在。
スクエニはやる気がないわけじゃない?
僕は今回色々調べるまで問題があることに加えてスクエニ自体にリメイクの気がないと思ってました。
でも実はそうでもなかったんですよ。
これはFF7リメイクのプロデューサーである北瀬氏へのインタビュー。
1分55秒あたりからの質問で、
「ファイナルファンタジー8はスマホやPS4で出ることはありますか?」
と聞かれ、
「う~ん… 今はこう(✖)だけど将来的にはこう(〇)かな?」
と答えています。
つまり今すぐにはまだ権利関係などが片付いてないからできないけどやる気自体はある、と答えてるんです!
一社員とかじゃなくてこれまで何度もFFのプロデューサーをしてきた北瀬氏がこの言葉を発してくれたのはかなり嬉しい!
いつかはわからないけどまだ希望は捨てなくてもいいということです。
FF8がリメイクできない理由まとめ
- ソースコードを紛失してしまった
- 主題歌の権利を整理できていない
この2つが主な理由としてFF8がいまだに移植どまりになっているんです。
でも逆に考えればこの2つを解決すればリメイクは夢じゃないということ。
やる気はあるみたいですしね。
FF8は昔の日本刀鍛冶の技術みたいに再現できないロストテクノロジーじゃないんです!
ということでFF8をリメイクしてもらうために僕たちができることも考えてみましたよ。
買う気があることを示す
同じ状況にあったFF7がリメイクされたのはお金をかけてリメイクしても利益が挙げられると予想したから。
FF8も同じようにリメイクしたら利益が出るんじゃないか?と思わせればいいわけです。
そのためには我々がリメイクされたら絶対買う、という気持ちを示すことが大事。
アンケート結果を真に受けて、『NieR:Orchestra Concert 12018』の劇場上映会を急遽決めました。2/25にTOHOシネマズ新宿、2/26にTOHOシネマズ日比谷で開催。チケット販売は2/18からスタート。アンケートで一番下を選んだ方も何もなければぜひご参加ください! https://t.co/dWx9fAx0MD #NieR #ニーア https://t.co/Tn9z1W32my
— SQEX MUSIC (@sem_sep) 2019年2月15日
これはスクエニミュージックという音楽関係のアカウントのつぶやき。
以前行ったツイッターのアンケートでニーアの追加コンサートを行うことを急遽決めたとのこと。
スクエニはこんな感じで結構ユーザーの声を聴いてます。
それを伝えるには スクエニ製品を買ったときにFF8リメイク希望!というアンケートを公式に送ること。
昔はハガキが付いてましたが最近は公式サイトでやってることが多いです。
そしてFF7のリメイクを買うこと。
FF7がコケればFF8は絶対にありません。
別に2本3本買う必要はないですがどうしようか迷ってる人は今後に投資する意味で1本は買ってください。
FF7がこれだけかかったのでFF8も長期戦は覚悟です。
少しずつですが確実にスクエニに僕たちの気持ちを伝えていきましょう!
逆に気持ちが伝わりまくってる上にソースコードもあるドラクエはリメイク多数。
コメント
リメイク決定しましたね。
https://www.jp.square-enix.com/ffviii/